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有松遼一(著)
定価:2,700円(税別)
判型:四六判変形仮フランス装
頁数:208ページ+特別寄稿集32ページ
装丁:いわながさとこ
発刊:2022年3月15日
ISBN:978-4-909394-65-1 C0095
● 内容
いち能楽師がコロナ下に立ち止まり、考えたこと
能楽界の新星、初の随筆集。
若手能楽師ワキ方として活躍し、日本全国、世界中を飛び回っていた著者。毎日、毎週のように入っていた舞台の予定がコロナ禍ですべてなくなり、忙しさから一転、部屋の掃除や家事をし、書物をじっくりと読む日々に……。
改めて見つめ直し、悩み、考えた、稽古、舞台、芸能、日本文化、日々のこと。そして、この時代における能楽師のあり方とは?
◎ カラー24ページ 配信公演「ことばとわざ」などの写真を収録
◎ 特別寄稿集付き 著者と親交のある執筆陣による豪華寄稿……内田樹、大倉源次郎、志村昌司、原田マハ、森田真生、冷泉貴実子
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私たちは舞台の空気を吸って、日々の生活を送っている。舞台の息吹や感覚は生きものであり、いつも身体に語りかけるものだ。補助輪のない自転車がしばらく静止していられないように、走りつづけてこそ保たれるものなのだ。
それが停止を余儀なくされる。 ――本文より
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● 目次
はじめに/第一章 無音の春/第二章 晴耕 /第三章 雨読/第四章 ことばとわざ――配信公演/第五章 ことばを綴る生活/おわりに
● プロフィール
有松遼一(ありまつ・りょういち)
1982年東京都生まれ。能楽師ワキ方。京都大学大学院文学研究科博士 課程(国文学)研究指導認定退学。同志社女子大学嘱託講師。京都大学在学中の2007年に能楽師ワキ方・谷田宗二朗師に入門。京都を中心に全国の舞台に出演。アメリカ、ヨーロッパなどの海外公演にも参加。大学の講義では能楽や和歌など古典の魅力を伝え、能が現代に生きる芸能・舞台芸術であることを問いつづけている。本作が初の単著となる。